スポーツを頑張るあなたへ

2013年10月22日 09:43

スポーツを頑張るあなたへ。「今」がすべてではない、ですよ

スポーツを頑張ってるあなたへメッセージです。

 

「今」が全てではないです、よ。



きっと、「今」レギュラーになれない、とか、「今」ケガをしてプレーができない、とか、「今」思うようにプレーができない、とか・・・


悩んでいる子もたくさんいると思います。


でもね、


中学でも、高校でも、3年間で全ての結果をだそう、というのは、大人(日本の)が勝手に決めたこと、で・・・。


あなた達の身体の成長のこと、とか、心の成長の事、とかをきちんと考えるとやはり3年間で結果を求めてしまうのには無理、があり・・・


全くスキルがないスポーツをゼロから始めた子と、これまでそのスポーツをしてきた子とは、やはりその差は大きく、3年の間にその距離を縮めるのには、かなりの努力が必要になり、経験のない子は焦ったり、知らない間に身体を酷使していたりするかもしれません。


それに、もし大きなケガをしたら、全回復するまでにはやはり、3ヵ月~半年、完全復帰するのに1年かかったりすることもあります。

そうなったら、3年間のうち、プレーできるのはもしかしたら1年ちょっと(3年生は受験もありますしね)くらいかもしれません。


でも・・・


もし、「今」上手くプレーができなくても、焦らないでください。

そしてもし、「今」ケガなどでプレーができないからと言って、自分を責めたりしないでください。


あなた達がいま夢中になっているスポーツは、あなた達が主役であるべき、なのです。


先輩、でも、もちろん、顧問の先生やコーチ、でも、そして親、でもなく、あなたが主役です。


スポーツは「誰かのため」ではなく、「あなたのため」のものであってほしいし、そうであるべきです。


あなたは今やっているスポーツが好き、ですか?


もっともっと上手くなりたい!と思っていますか?


部活や練習の時間が待ち遠しい、ですか?


野球をやっている子、は、「甲子園」を当然目指していることでしょう。

でも、「甲子園」は全ての子にとってのゴールではないです。

その先、プロを目指しているのなら、あくまで「甲子園」は通過点、です。

ですからその「通過点」で身体を壊すようなことがあっては、いけません。


サッカーをやっている子は、おそらく多くはJリーグや世界のトップリーグで活躍することを夢見ていることでしょう。

でも、厳しいことを言ってしまえば現実としてトップレベルで活躍する選手になれるのは、本当に一握り、です。

Jリーガーになっても、その後の方が厳しいチーム内でのせめぎ合いがあり、プロであるからこそ、摂生もこれまで以上に求められます。

もちろん、そこを目指して頑張ることは素晴らしい、です。

 

これまで流した汗や涙、全ての経験、それは全て皆さんにとっての宝、となるでしょう。


でも


スポーツが好きで好きでしょうがない、のであれば、選手以外にも道はある、という事を、今から知っておいてください。

 

そのためにも、勉強もきちんとしましょうね。


そして、今あなたたちが参加している種目だけがスポーツのすべてではない、ということを、もう1度知っておきましょう。


1つの部活しか選択できない、というのも、(日本の)大人達が勝手に決めたこと、で。


世の中には、本当に様々なスポーツがあり、例えば、アメリカの学生たちは、色んなスポーツ活動を年間を通して経験しているんです。


夏に野球部にいた子が、冬にはバスケ部に・・・


とか


夏はサッカー部で秋にはソフトボール部

とか。


きっと今は、プロがあるスポーツに関わっている子たちは、「いつかプロに!」と思っているでしょう。


オリンピック選手、国体選手、全国1位、目指しているゴールはそれぞれでしょう。


でも、もし、その道が断たれてしまっても、「俺の、私の、人生は終わりだ・・・」なんて思わないでください。


スポーツ(部活)は、あなたたちの人生のほんの一部、でしかありません。

迷いに迷っている経験も、大人になって、「あの経験があったから、今の自分がある」と思える日がきます。


必ず、その経験はあなたの今後の人生にいきてきます。


でも、苦しんでいるなら、辛くて仕方ないなら、必ず誰かに相談してください。

助けてくれる大人は、探せば必ずいます。
 

私たちもできることがあれば、もちろんお手伝いします。


スポーツはプレーヤーズファースト。


コーチでも、親でもなく、皆さんが主役です。


どうかスポーツを楽しんでくださいね。

 
 
Kazue Murata(SPJ 代表)